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第2回おいしいIZUグランプリ結果発表

第2回おいしいIZUグランプリ受賞者

 今年度で2回目を迎えた「おいしいIZUグランプリ」。IZU食彩トレイドフェアの会場にはその土地ならではの味、自慢の逸品の数々が伊豆半島の各地から集結しました。それら精鋭の中から「伊豆らしいもの」「もう一度食べたいもの」を来場者の方々に、2日間にわたり投票していただきました。
 そしてグランプリの栄冠を手にしたのは、佐野製麺株式会社の「海賊ラーメン」。準グランプリには株式会社徳造丸の「秘伝の煮汁」と港月堂の「チーズどら焼き」が輝きました。
 来場者の心をつかんだ、伊豆らしさを感じさせる味とは。そしてもう一度食べたいと思わせる味とは。グランプリを獲得した三社の代表の方々に、受賞の喜びの声とともにその秘密を伺いました。

第2回おいしいIZUグランプリ受賞者の声

佐野製麺株式会社 専務 加賀延明

グランプリ受賞

二冠達成!目と舌を驚かせる、
西伊豆の海の幸が育んだ麺

 二年連続グランプリ受賞という快挙を成し遂げた、佐野製麺株式会社。表彰式を終えた加賀延明専務にお話を伺ったところ、記念の盾を手に満面の笑みで答えてくださいました。

「嬉しいですね!やはり皆様からの人気投票による結果というところが、何といっても嬉しいです。」

 今回グランプリとなった「海賊ラーメン」は、昨年度の「海賊焼」の元となった商品とのことで、海賊焼同様イカスミを練り込んだ真っ黒な麺が特徴です。一見すると全く同じ麺のようにも見えますが、そこはやはり製麺のプロ。一味違います。

「生地は同じなんです。でも、ラーメンは焼きそばよりも太めにしてあるので、もっちりとした食感が楽しめます。また腰も強く、弾力がありますね。」

 スープは鶏ガラをベースに、ホタテやアサリといった魚介類の出汁を合わせた塩味仕立て。しょうゆ味よりも、シンプルな塩味の方がこの麺には合うのだといいます。

 地元・西伊豆町のとあるホテルからの「黒い麺を作って欲しい」という依頼に始まった、この真っ黒なラーメン。単に見た目のインパクトを狙ったように思われがちですが、その背景には西伊豆の食の歴史が隠れています。実は、西伊豆町では古くからイカ漁が営まれているのです。その漁法は何と一匹ずつ釣り上げるという丁寧なもの。その高い品質ゆえ、獲れたイカはほぼ全てが築地市場に送られてしまい、地元ではあまり消費されていなかったのだそうです。

 この土地で獲れる美味しいイカを、もっと地元の人たちにも食べてもらいたい。そして西伊豆を代表する味として、この土地を訪れる人たちにも知ってもらいたい。長年伊豆の食材を使った麺の開発に取り組んできた佐野製麺(株)だからこそ、その想いを込めてこの個性的な麺を生み出すことができたのでしょう。

 二冠を達成し、次に狙うは三連覇。今度は一体どのような商品で臨むのでしょうか?来年も期待大です。

海賊ラーメン
株式会社徳造丸 専務取締役 千島義彦

準グランプリ受賞

素材の味を引き立たせる。これぞ、網元秘伝の味

 イベント初出展にして見事、準グランプリの座を勝ち取ったのは、株式会社徳造丸の「秘伝の煮汁」です。現在、伊豆東海岸一帯で料理店や海産物の販売店を多数営んでいる会社ですが、元は稲取港にて先々代が金目鯛を主とした漁師として創業した網元です。

「まさか初めてのイベント出展で、このような賞がいただけるとは思いませんでした!これもたくさんのお客様から、ご支持をいただけたおかげです。」

 受賞の嬉しさからか、千島義彦専務は興奮した面持ちで、インタビューに答えてくださいました。聞けばこの「秘伝の煮汁」は、千島専務ご自身が開発したとのこと。そのきっかけは、お客様からのご要望だったといいます。

「料理店で出している、煮付けのレシピを聞かれたんです。他のお客様からも同じお問い合わせがあったので、店の味をご家庭でも楽しんでいただけるようにと、この煮汁を開発しました。」

 野菜のエキスなど、さまざまな隠し味が使われているというこの煮汁のレシピは、企業秘密。網元の家に代々受け継がれてきた、まさに「秘伝の味」です。プロの味が簡単にご家庭で再現でき、その使い方も水で割るだけという手軽さもあって、今では徳造丸の売上ナンバーワン商品となっています。

 やや甘めの味に仕上げてあるので、お好みでしょう油を加え、調整していただくことも可能。魚のアラや銀ダラといった煮魚はもちろんのこと、野菜の煮物などあらゆる煮物に使っていただけます。中でもおすすめはやはり、金目鯛。稲取が誇る、自慢の食材です。

 添加物など余分なものを一切加えずに作られるこの煮汁は、素材の味を損なうことなく、引き立ててくれます。素材本来の美味しさを改めて感じさせてくれる味は、伊豆の食材の素晴らしさとともに、次の世代にも伝えていきたいものです。

 次回はぜひグランプリを!と早くも意気込みを見せる千島専務。来年はさらなる注目を集めること、間違いありません。

秘伝の煮汁
港月堂 店主 木下昌平

準グランプリ受賞

河津の桜とともに。地域に根ざし、愛される菓子を

 昨年に続き、二度目の準グランプリ受賞となったのは港月堂の「チーズどら焼き」です。喜びの声を、と伺ったところ、ご主人の木下昌平さんは笑顔をたたえながらも、控えめにこうおっしゃいました。

「まだ上がありますからね。次こそはグランプリを狙いますよ。」

 小豆あんの代わりにチーズクリームを挟んだ「チーズどら焼き」は、二代目店主である昌平さんが考案したもの。あんこや和菓子が苦手な方にも親しんでもらえるものを、と生み出されたのがこの洋風のどら焼きなのです。

 人気の秘訣を尋ねると、甘すぎないチーズクリームが決め手とのこと。クリームチーズとバターを合わせた濃厚なクリームは、酸味と甘味のバランスが絶妙です。この味を出すにはチーズとバターの配合が難しく、何度も試作を繰り返した末にようやくたどり着いたのだそう。ふっくらと焼き上げられた皮にも、菓子職人の経験と技が生かされています。ふんわり柔らかな食感を出すため、通常のどら焼きよりはちみつを多めに加えた生地は、焼くのはとても難しいのです。実は、長年培った技術無くしては作れない商品なのです。

 今やチーズどら焼きは港月堂の看板商品となり、芸能人にもファンがいるほど。これを目当てに店を訪れるお客様も多く、その客層はというと、地元・河津町の方が大半を占めるのだとか。また男女を問わず、幅広い年代の方からの支持を得ています。それは今回の準グランプリ受賞が、何よりの証。というのも、バイヤーや商談者の方々を対象とした初日の投票結果では、港月堂はランク圏外でした。それが、一般のお客様を対象とした2日目には一気に票を集め、大逆転となったのです。

 時代の変化にも柔軟に対応し、お客様の気持ちに寄り添う味を作り続けることは、並大抵のことではありません。その姿勢がお客様から愛される、一番の理由なのかもしれません。

 第3回こそは念願のグランプリを獲りたい!というご主人の想いを、きっと来年も多くのお客様が応援してくださることでしょう。

チーズどら焼き

 9月17日(土)と18日(日)の2日間にわたって開催された、第6回「IZU食彩トレイドフェア」。初日の来場者数は約300人、2日目には約2,800人と、大盛況のうちに終了となりました。伊豆の美味しいものが一堂に会する絶好の機会とあって、朝から大勢のお客様が来場され、「おいしいIZUグランプリ」の投票も大変にぎわいました。
 海と山に抱かれた自然豊かな伊豆半島は、まさに食の宝庫です。まだ知らなかった新たな味、もう一度食べたくなる味。そんな味に出会いたい方はぜひ、伊豆へ足を運んでみてはいかがでしょうか?